STに必要とされる知識
言語聴覚障害のある人をさまざまな方法で援助するのが仕事のSTには、幅広い知識が必要となります。
1995年、世界中の言語聴覚障害の専門家が集まる国際音声言語医学会(IALP)の教育問題検討委員会において、ST教育カリキュラムのガイドラインが示されました。
ガイドラインは基礎分野、専門分野、臨床実習の三つの分野に分かれています。
基礎分野
(1)言語科学(言語学系):言語学,言語発達,社会言語学,多言 語使用,音声学,音響学,聴覚心理,言語音の産出と分類,音韻論,統語論,意味論,談話,語用論
(2)行動科学(心理学系):認知心理学,社会心理学,発達心理学,心理言語学,神経心理学,教育学,性格・個人差についての心理学,研究法
(3)生物・医科学(医学系):言語・音声の生物学的基礎,神経学,耳鼻咽喉科学,小児科学,老年医学,精神医学,聴覚学,歯科学,頭蓋顔面の異常と治療
専門分野
(1)コミュニケーション障害の多様性,その特徴と発生要因・病因 および生物学的,認知的,社会文化的観点からの解釈
(2)援助による獲得・言語機能の回復についての理論
(3)評価の方法と方策について
(4)指導の方法と方策について
(5)指導の効果についての評価法
(6)家族や社会的交流に与えるコミュニケーション障害の影響と力ウンセリング技法
(7)STが働く社会的,組織的環境について(健康や教育,関連職種の仕事,法的・倫理的問題,さまざまな資源の活用と職業的責任等)
臨床実習
(1)発達性または後天性のスピーチと言語の障害(言語発達遅滞, 構音障害,失語症等)
(2)音声障害(小児および成人)さらに,以下のタイプの内いくつ かについては実習を行うべき。
非流暢性障害(吃音等),聴覚障害,認知障害,読字障害を含む言語学習上の障害,行動・情緒の障害,精神障害,先天性または後天性の形態異常,脳性麻痔およびその他の運動障害,社会環境による二次的コミュニケーション障害,痴呆重複障宮 囁下障害および摂食障害
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