ST(言語聴覚士)による地域ボランティア活動
病院での機能回復訓練を終え、地域に帰った言語聴覚障害児者は、家庭の中であるいは地域の中で、入院中には予想もしなかったさまざまな問題に直面します。
ともすれば社会性を失い孤立しがちな障害者が、再び生き生きとした生活を構築できるよう、病院を退院した後にもきめ細かな援助が必要です。
具体的なコミュニケーション方法の訓練が必要な場合もあれば、障害を理解し適切な方法でコミュニケーションをとってくれる人をできるだけ増やすように、
家族や関係者に働きかけることが必要な場合もあります。
コミュニケーションの楽しさを取り戻すべく障害者同士の交流の場を作ったりするなど、コミュニケーションの環境作りに力を注ぐ必要がある場合もあります。
このようないわゆる「地域リハビリテーション」活動は、まだまだ不十分な体制で、
訪問活動も含め、その多くはSTによるボランティア活動に支えられているのが現状です。
高齢化や介護保険の導入に伴い、今、早急な制度化やSTの適正な配置が求められている分野の一つです。
訓練意欲はあるのにいろいろな事情で通院が困難だったり、地域にうまく溶け込めず家に閉じこもりがちになってしまう障害者の方には、家庭訪問をしてくれる保健師さん、ボランティアの方は心強い味方です。
保健師さんやボランティアと協力して、自宅復帰した言語聴覚障害者への働きかけを行っている地域もあります。
個人で開業して言語聴覚障害者への支援をしているSTもいます。
今のところは主として子供を対象としているSTが多く、マンション、一軒家、あるいは歯科医院などの開業医の一室で臨床活動を行っています。
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