言語聴覚士の資格取得から就職まで
言語聴覚士の資格を取得するには、8つのコースがある。
大多数の人は、
高校を卒業して厚生労働省の指定する言語聴覚士養成校で3年以上学ぶか、
言語聴覚士の養成課程をもつ4年制大学で学ぶ、
あるいは一般大学を卒業して2年以上学ぶ、
などのコースに進むことになるだろう。
したがって、どのコースを選択するかで準備の仕方も変わってくる。
たとえば、ある3年制の専門学校では、言語聴覚療法学科の定員30人のところ、15人は出身高校長による推薦(学習成績概評3・5以上)と面接、作文で選抜する方式が採用されている。
残りの定員は、国語(現代文のみ)、英語Ⅰ・Ⅱ、数学Iと面接で選抜している。
また同校は、大学卒業者のための言語聴覚療法専攻学科も設けており、英語と小論文、面接で定員20人を受け入れている。
また、ある公立の4年制大学の場合は、定員30人のうち23人程度を一般入試で選抜し、7人を推薦で、さらに若干名の社会人枠を設けている。
公立大学では、一般入試は大学入試センター試験で第1次選抜を行い、さらに個別の学力検査として小論文と面接が行われる。
推薦と社会人枠の場合はセンター試験が免除されている。
ほかに、昼間の4年制や夜間4年制の養成コースを開設している専門学校もある。
養成後は、資格制度がスタートした当時は32校だったが、2003年4月には47校となっており、入学定員は合計1905人。
入学してからのカリキュラムは、コースによって若干違うが、国家試験に備えて言語聴覚障害学やリハビリテーション医学など専門領域についての知識を深めるいっぽう、
哲学、心理学や解剖学、薬理学などを幅広く学ぶことになる。
国家試験は、基礎医学から音声・言語学、失語高次脳機能障害学など12科目。
厚生労働省から委託された財団法人医療研修推進財団によって試験が実施されている。
言語聴覚士の国家試験は、毎年3月に行われ、1カ月後の4月に合格発表というスケジュールになっている。
合格率を見ると第5回試験(2003年3月実施)は42%で、大量の4004人という合格者を排出した第1回試験の87%を除けば、50%台、40%台と推移している。
かなり厳しいと思うかもしれないが、第5回の合格率の内訳を見ると、指定養成校卒者75.4%、既卒者16.9%となっている。
有資格者は5回の試験を経て2003年4月、7767名となった。
厚生労働省の統計では、そのうち約3000人が病院に勤務していることになるわけだが、就業先としては、医療機関、老人介護施設、言葉や聴こえの教室などの教育機関のほかにも在宅サービス機関や行政関連の機関などを含めると優に3万人を超える。
求人は多方面からある。
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