言語聴覚士(ST)という仕事について
あなたは「言語聴覚士」という名前を聞いたことがあるでしょうか?
ずいぶんいかめしい耳慣れない名前だと思われることでしょう。
その名称からおおよその仕事の内容を察していただくことはできても、言語聴覚士の行っている仕事の範囲や仕事の内容についてご存知の方はまだまだ少数です。
ここでは、言語聴覚士という仕事に興味を示してくださる方、将来お仲間に加わっていただけるかもしれないあなたに、言語聴覚士の「世界」をご紹介したいと思います。
言葉聴覚障害について
言語聴覚障害は私たちのごく身近に存在する障害です。
言葉が不自由な方は、きっとあなたの周りにもいらっしゃるのではないでしょうか。
話そうとすると吃るので悩んでいる友達。
「うちの子は言葉が遅くて・・」
と心配しているお母さん。電車の中の手話の光景。あなた自身が言葉のことで悩んだ経験をお持ちかもしれません。
言葉の異常は、発達過程の子供だけではなく、成人してからの病気でも引き起こされます。
言葉をうまく獲得できない場合があることは知っていても、大人になってから言葉が自分の思い通りに使えなくなるなどということは、普通、夢にも考えないでしょう。
言語聴覚障害になった患者さんや御家族からは、
「言葉が不自由になるなんてことがあるとは思わなかった」
「言語聴覚障害がこんなに大変なものだとは思わなかった」
という話をよくうかがいます。
少し前まで、言語聴覚障害は社会的に十分認識されていませんでした。
言葉が遅れていても発音が少しぐらいおかしくても、それはその子のクセみたいなもので仕方ない、あるいははうっておけばどうにかなるだろう、痛いわけでも命にかかわるわけでもないし……。
こんな風に軽く考えられていたのです。
このような言葉の悩みを抱えた人とお付き合いするのが言語聴覚士(Speech-language-hearing Therapist 以下STと略す)の仕事です。
STの仕事は、このような言語聴覚障害児者の方々の言葉の状態を見極め、その障害がどのようなことから引き起こされているのか、
将来どのような状態になると考えられるのか、
改善するためにはどのようなことをしたらよいかなどということを、客観的なデータを基に考えます。
訓練、指導などで直接に働きかけるだけではなく、ご家族など言語聴覚障害児者を取り巻く人々に言葉の状態について説明し、理解を求め、言語聴覚障害旧著にとってより良い環境を整えていくのも、STの重要な仕事です。
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