視能訓練士の資格取得から就職まで
視能訓練士をめざす道筋もいくつかある。
大きく分けると、高校を卒業してから医療スタッフの養成課程をもつ4年制大学に入学するか、3年制の養成専門学校に入る道だろう。
もうひとつ、一般大学や短大で指定科目を修めて卒業するか、看護師や保育士養成校などを卒業してから、1年制の視能訓練士養成校に入り直す方法もある。
このうち3年制(夜間は4年制)の専門学校が13校ともっとも多く、4年制大学が4ヶ所、1年制課程は、現在では大阪にある2校のみとなった。
なお、4年制の各大学には同分野修士課程の大学院があり、さらに高度な研究を続けることができる。
別の大学などを出ていったん就職したのち、一念発起して視能訓練士をめざすような場合に1年制課程は便利だが、専門学校の数が少ないうえに、3・4年制課程に比べてカリキュラムもかなりきつくなっている。
専門学校をめざす場合は、一般入試だと国語I(現代文のみ)、英語I・Ⅱ、数学Iと視機能検査に面接が行われる。
視能訓練士は検査用の光学機械をあつかうため、数学的な力を試すのが特徴だ。
高校長らによる推薦枠を広げたり、社会人枠を設けている学校も多いようだ。
学費は、専門学校の場合おおむね入学金20万円程度、授業料が年額約80万円で、そのほかにしせつ施設設備費などをあわせると初年度は120万円前後になる。
4年制大学の場合は、一般入試の試験科目に日本史・世界史と、物理・化学・生物から1科目選択が加わる。
初年度の学費は入学金約30万円、授業料年額65万円、実験実習費40万円など合計150万円あまり。
1年課程の国立大阪病院附属視能訓練学院は入学金5万円、授業料年額約12万円プラス研修実費などだ。
入学後のカリキュラムは、眼科一般の検査や斜視・弱視の矯正訓練についての知識や技術を学ぶいっぽう、幼児をあつかうことが多いため、教育学や小児病学、保育実習などが組みこまれている。
検査・矯正のために使う、さまざまな光学機械や超音波機材などの操作にも習熟する必要があるが、
逆に技術の進展によって取りあつかいはどんどんやさしくなっているので、あまり心配することはないだろう。
国家試験は毎年3月に関東と関西で行われる。
実施主体は厚生労働省で、関東地区は埼玉県の関東信越厚生局で、大阪は近畿厚生局で試験が行われる。
試験は筆記のみで、視能矯正学、眼疾病学、視覚生理学などから出題される。
受験手数料は1万5800円。
なお、合格率は非常に高く、例年95%以上となっている。
有資格者は2003年4月5358人。
国家資格を取得したあとは、多くが病院やリハビリテーションセンターなどの医療機関に勤務することになるが(2003年4月、約2200人が病院で従事)、学校や保健所などからも一部求人があり、全国で約3500人が活躍しているとされている。
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