臨床工学技士の仕事内容
臨床工学技士の資格ができるまでは、日本腎臓学会や人工臓器学会など、それぞれの学会レベルの認定資格でした。
この認定資格は現在も、チームスタッフである看護士さんや関連する職種の方々が透析技士の専門知識を習得していますし、臨床工学技士もこれらの学会でより高レベルな技術の吸収や研究などに取り組んでいます。
腎臓は尿をつくり毒素を排泄し、必要な水分や成分をふり分け調整する大事な臓器です。
透析は、腎臓の機能が一時的に低下した急性期の方や、治癒することなく慢性的に全く機能を失った方に、人工的な材料を使い、血液を介して腎臓の機能を補助する治療法です。
臓器移植は、最近になって少しずつ行われるようになりましたが、まだまだ一般的に行われるということにはなっていません。
したがって、人工腎臓のひとつの方向として血液透析を行っているのです。
この透析による血液浄化治療は、大切な腎臓の機能を失ってしまった慢性腎不全患者にとって、尿をつくり、からだじゅうの老廃物を処理するためになくてはならない、人工腎臓の補助的な役割を果たしています。
原因となる糖尿病性の腎疾患の透析患者は増加の傾向にありますから、臨床工学技士の担う治療業務は増えていくことになります。
血液透析とは、血液中の有害物質をとりのぞくために、ダイアライザーという、白くて細い繊維の束がぎっしり詰まった半透明の筒を通して浄化させる装置で、
ナトリウムやカルシウムなどの電解質を組成して正常化させ、本来の腎臓の機能に近づけるために行う治療法のことです。
現在、血液透析を行っている患者さんは、全国に20万人います。
そのほとんどが、1回4~5時間かかる透析を1日おきに行っています。
したがって、勤務時間はいつも一定しているというわけにはいかないことが多いですね。
また、患者さんとのおつきあいも長く、10年、20年という方もいます。
小手先で済まされる仕事ではない
臨床工学技士の業務は、医師の指示のもとに透析器をはじめとする生命維持管理装置のコントロールを行うことですが、
血液透析の場合、治療が長期にわたるということで、5年から10年経って合併症が現れることがあります。
ですから、臨床工学技士は、単に電子機械を扱えればよいということでは済まされず、医療知識を熟知している必要があります。
血液透析を行うために訪れる患者さんたちは、その日の身体状況をチェックするため医師の診察を受け、その後それらの医師の指示書をもとに、臨床工学技士が透析装置の調整を行い、血液透析の治療が開始されます。
臨床工学技士の仕事そのものは、医師の指示書に書かれた具体的な指示にもとづいて、透析器のセッティングや調整を行いますが、
指示書には書かれていない患者さんのその日の状態や透析中の身体状況など、看護士の仕事とも違う側面から、患者さんとのコミュニケーションを介して接することの多い仕事といえます。
透析室では医師、看護士との連携はもとより、食事療法にかかわる栄養士やケースワーカー、
また、こころのケアを必要とする方への精神科医との連携も必要になります。
お気に入りのブックマーク・RSSに登録 »
関連記事
サイトマップカテゴリー:臨床工学技士
トラックバック(0)
http://www.loan-me.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/1393
